2021/03/30

布施弁財天

あけぼの山農業公園のさくら山の桜
柏市のあけぼの山農業公園には、隣接して「布施弁財天」(紅龍山東海寺)があります。
関東三大弁天のひとつと言われている由緒あるお寺さんです。
チューリップを見た後は、弁天さんに行ってみようと向かったところ、途中に桜の広場がありました。
時節柄、座って花見をしている人たちはいませんでしたが、皆一応に桜の大木を見上げて、感嘆の声を上げていました。

布施弁財天
西暦807年開山のお寺だそうです。
もともとは、あけぼの山農業公園は東海寺の敷地だったそうで、1970年に寺の改築費を捻出するために柏市に売却され、そこが公園になったのだそうです。

布施弁財天
利根川の水運で参詣客が多く訪れた往時の賑わいは、鉄道網が敷かれる近代化に乗り遅れ、廃れてしまったようで、その過程は千葉県山武郡芝山町の芝山仁王尊とよく似ています。
ですが、今は車社会で情報社会。
上手にPRすれば、まだまだこれからですよ。
またゆっくり来てみたいと思います。

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芝山仁王尊の参道や山門などには、江戸や東京から寄進があったと思われる跡が見られますが、明治~大正~昭和初期にかけて、いくつか持ち上がった東京と芝山(や成田、銚子)を結ぶ鉄道計画は、どれも頓挫し、結局旧国鉄の成田線と京成線が通った成田の新勝寺だけが威光を保ったと歴史が語っています。

昭和初期までに鉄道の駅を誘致することは、その地域の発展に欠かせないピースでした。
昭和の後期には、主要道路を整備し、車線を複数化して拡幅することは、やはり地域の発展に欠かせないインフラ整備だったと思います。
そういう意味で房総半島九十九里エリアは、残念な選択をしてきてしまったのだなと思います。
車社会となったこの40年、主要道路は狭く、歩道も整備されず、ガードレールのない通学路が当たり前です。
常に道路整備計画(都市計画)があり、着々と工事が進められていく(つまり工事予算がつく)中部地方で育った私の目には、
「これだけ交通量が多い道路に拡幅計画はないのか?」
「拡幅計画はあるようなのに(セットバックしている家があるのに)、同意していなさそうな土地持ちや家持ちがどんだけ多いんだ?」
「片側2車線化できる用意は済んでいるのに1車線運用を20年以上続けている国道126号線はなんなの?」
などなど、
何しろ道路工事に予算が付かない(と思われる)地元政治の弱さは、かなり残念です。
10代の頃、道路族と呼ばれた議員たちが幅を利かせた中部地方の政治状況を批判的な目で見ていましたが、インフラ整備が十分でない現在の関東の地方都市を見るにつけ、20年、30年先の将来を見据えた計画というのは、本当に先見の明が必要なのだなと思います。

これからはITやICTの時代です。
そこにどれだけ真剣に(若い人たちや子供たちの未来のために)環境整備やインフラ投資を呼び込んで、引き込んで、実行していけるかが、将来大きな差を生むことになるでしょう。
このコロナ禍で既に格差は明確になってきています。
高齢者にお金を使うか、将来のためにお金を使うか、人口減少局面の日本はもう今までの様にお金がないのですから、選択をしなければいけないのかもしれません。
私はどちらかといえば高齢者に属するでしょうが、ITにお金を使おうとしない今の現状には大いに危機感を持っています。

まだ間に合う!
がんばれニッポン!

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